夫が、義母と縁を切ると言い出した
育児についての本を読んでいると、いかに乳幼児期の親の接し方がその子の人生に影響を及ぼすか、ということが大抵の本に書いてある。
その子の自分や他者への信頼感、社会への信頼感は、乳幼児期の親の接し方で決まる、と。
乳児にとっては、親が世界。親が全て。
幼児、児童になって、外との繋がりができても、家庭(親)は1番の心の拠り所、安全基地。
親に自分の存在を否定されるようなことを言われて育ったら、そりゃ自分に自信なんてもてないし、性格もひんまがってしまうよなあと思う。
自分はそういう経験をしていないので、どんな辛さなのかは想像でしかわからない。
子どもを産んだ時点で、親になるけど、本当の意味で親になるのではない。
子どもと関わり、共に成長して段々と親になっていくものなんだなあと思う。
親と子どもという関係というだけで、どちらが上とか下とかないし、何歳であっても、お互い、一人の個人として尊重して接しなければならない。
大人と接するのと同じように、人格は尊重しつつ、子育てをしていきたい。
結婚するまで知らなかったけど、私の夫は、母親に恨みを持っている。
特に小学生くらいの頃のことをよく覚えていて、よく殴られたり、蹴られたり、捲し立てるように罵声を浴びせられたりしていたらしい。
嗚咽が止まらないくらい泣いてうずくまっていても、殴る蹴るをやめてくれなかったと。
これがあかんあれがあかん、これしろあれしろと言われて育ったと。
何度も自殺したいと思ったけど、自殺する勇気はなかったと。
でも、高校生になってからは、過干渉がパタっとなくなり、別人のように何も言われなくなったらしい。
結婚してから、夫の実家によく遊びにいくけれど、いつも良くしてくれて、昔そんなことがあったなんて想像もつかない。
育児のストレスでおかしくなってたんかな?
抑えつけてしつけせな、っていう強迫観念でもあったんかな?
このことについて、義母に聞いたことはないから、何ともわからへんけど、
きっと義母も自分の母に同じような感じで育てられたんやろうなあ。
夫は母に恨みを持っているので、接し方がものすごく素っ気ない。
ちょっと干渉されそうな物言いをされると、爆発する。
先日、夫の癇に障ることを母に言われ、「もう縁を切る」と言い出した。
子どもの世話もしてもらっているし、それは困る。
でも、夫がどれだけ辛いかは、本人しかわからないし、何とも言えない点もある。
ともかく、家族に確執を残すのは良くないから、このままじゃいかん。
つい先日知ったのだけど、義母も、義祖母と喧嘩して、義祖母が入院して亡くなる直前まで10年間程、全く会っていなかったという。
そんなことってある?
私には想像つかん。
育てられた環境は人それぞれだし、多かれ少なかれ、恨みもあるかもしらん。
でも、やっぱり産んでもらって育ててもらった恩もあるし、縁を切るとか、想像つかん。
人の本質はなかなか変わるもんじゃないし、血が繋がってても、どうしても馬があわへん親子関係もあるやろう。
世の中はそんなに綺麗じゃないし、親からひどい扱いを受ける子もたくさんいる。
ほんまに悲しいことで、一番どうにかせんといかん問題。
私が義母との関わりを全く持ってなかったら、それでも仕方ないと納得できるやろうけど、
遊びに行ってご飯ご馳走になったり、プレゼントをもらったり、いろいろお世話になってるから、このままじゃあかんなあと思う。
夫なしで義母の元に遊びに行って、話しよう!